同窓会だより

青木稔さん(平成13年電子科卒業)

青木稔さん(平成13年電子科卒業)

巡り合いを大切に

 名電高校時代は、3年間バスケットボール部に所属していました。当時、2つ上の学年がインターハイに出場したこともあり、とにかく練習が厳しくて。朝は始発で学校へ行って練習、そして夜も遅くまで練習。もう一年365日、毎日のように練習でした。

 だから授業中はとにかく眠くて、あまり思い出はないんですよね(笑)。バスケ部の仲間と過ごした、厳しい練習の日々が一番の思い出でしょうか。

 ちなみに、自分たちの学年は、県3位までが最高成績で、インターハイに出ることは叶いませんでした。

 高校3年の時に、推薦を蹴ってまで受験した志望大学に落ちてしまい、卒業後は浪人生活を送ることになりました。浪人中に、母親から「バイトでもしたら」とケーキ屋さんで働き始めたことが飲食の道に進むきっかけとなりました。

 接客のバイトで飲食業の魅力にはまってしまい、そのうちに料理にも興味が出てきて、一番難しそうな和食の勉強を独学で始めました。

 お店を6つ、7つと渡り歩きながら働いて色々な経験を重ね、40歳の時に自分のお店を出すことができました。私は、飲食店で働くだけで充分楽しかったので、実は自分でお店を経営することはあまり考えていませんでした。

 契機となったのは、32歳の時に錦三丁目の割烹料理屋で店舗を切り盛りしていた時です。お客様が料理を食べに来るだけでなく、自分にも会いに来てくれるようになり、「おいしかったよ、ありがとう」という声が増えてくることで、段々と独立への気持ちが湧いてきました。

 自分のお店をやりたいと錦二丁目エリアで物件を探し始めた中、人との出会いにも恵まれ、今の店舗に巡り合うことができました。開店にあたっては、コロナ禍で4ヶ月の準備期間でしたが、県外で様々なお店を見てきた経験から「名古屋に無い店をつくりたい」と思っていました。それは、外観や料理、接客もそうですが、一番はお客様が本当に楽しんでもらえる店でありたいということです。

 スタッフには「お客様ファーストのお店にしよう」と伝え続けています。お陰様で経営は順調です。オフィス街の伏見駅が近いこともあって、30~40代のお客様が中心でしょうか。ランチは女性のお客様の割合が多く、夜は男性のお客様のほうが多いですね。

 また、2023年には、近くに2店舗目となるバーをオープンさせました。2024年には、3店舗目の計画もありますが、これは、一緒に働く人たちがいるから出来ることで、本当にありがたいです。名電高校のバスケ部関係のみなさんがお店に来てくれることもありますし、嬉しい限りですね。

(文責・広報委員会 2024/2/29)

「おばんざい割烹 巡る(megru)」 外観写真。地下鉄伏見駅から徒歩3分(日曜定休)
「おばんざい割烹 巡る(megru)」 地下鉄伏見駅から徒歩3分(日曜定休)

「おばんざい割烹 巡る(megru)」 地下鉄伏見駅から徒歩3分(日曜定休)