篠塚 大登さん(令和4年 普通科卒業)

【篠塚大登さんプロフィール】
愛知県東海市出身。戦型:左シェーク裏裏のオールラウンド攻撃型。高校教師の父が卓球部の顧問になったことをきかけに、5歳から近所の卓球クラブで卓球を始める。小学校1年生で名門・卓伸クラブに入り、全日本レベルの選手として活躍。16歳で日本の卓球Tリーグ「T.T彩たま」に所属。プロ選手になる。愛知工業大学附属中学校、愛知工業大名高校を卒業し、現在は愛知工業大学経営学部経営学科スポーツマネジメント専攻3年。
祝・パリ2024オリンピック競技大会出場
攻めの姿勢で代表入りへ
広報委員会(以下、広報):パリ大会お疲れ様でした。
篠塚選手(以下、篠塚):ありがとうございます。
広報:ここ数年の活躍により代表決定、飛躍のきっかけは何でしょうか。
篠塚:高校3年の時に、日本選手権の初戦で負けてしまったことです。自分はプロ選手としても活動していたのに、まさかの敗退。その出来事が自分のプレースタイルを考え直す分岐点になりました。
広報:どのような取り組みをされたのですか。
篠塚:ちょうどその時に、木下グループさんの倉嶋監督から声をかけていただきました。考えた末に『T・T彩たま』を退団し、『木下マイスター東京』に移籍することにしました。
広報:思い切って環境を変えたのですね。
篠塚:はい。当時の倉嶋監督が熱心に指導してくださって、今までの競技人生の中で一番練習した2年間を過ごしました。その経験があって、プレースタイルが変わってきました。攻撃的なプレーを目指すように自分自身が成長したと思います。

(Photo by Buda Mendes/Getty Images)
団体準決勝スウェーデンチームと対戦の篠塚選手
広報:その成果が出て、団体メンバー3枠目の選手として代表に選ばれましたね。
篠塚:選考ポイントの獲得には、ラッキーもあったと思いますが(笑)。
オリンピックを経験して
広報:初めてのオリンピックはいかがでしたか。
篠塚:結果はメダルに届かなかったので悔しい気持ちですが、自分としては楽しめた大会だったと思います。ずっと興奮状態でした。
広報:フランスでは慣れないことや、戸惑いは無かったですか。
篠塚:あまりなかったですね。いつも海外では食事で苦労しますが、今回はサポートがしっかりしていて、日本食が食べられたことが大きかったですね。
広報:フランスチームとの接戦だった3位決定戦について少し聞かせてください。TVで見ているとフランスを応援する声がとても大きかったですね。
篠塚:はい。試合中は集中しているので、そこまで気が散るということは無かったのですが、ただ、相手チームは声援を力に変えて、どんどん打ち込んできました。最後は、力負けしてしまい、残念な結果となりました。技術の差というより、気持ちの差が出たように思います。
広報:あの試合は大接戦でしたね。今後の目標を教えてください。
ロス五輪でリベンジを誓う
篠塚:世界のトップ選手たちと渡り合えるように、もっと強くなりたいです。今は世界35位くらいですが、次のロス大会に向けてリベンジができるように、20位以内を目指したいと思います。
広報:今後の活躍にますます期待が高まります。
篠塚:2024年からは沖縄のクラブチーム『琉球アスティーダ』に移籍しました。フィジカルもメンタルも鍛えながら、日本代表を争うライバルたちの中で、プロ卓球選手として自分自身をもっと高めていきたいです。自分は、愛工大に進学し、中高大を一貫して名古屋電気学園で過ごしてきていますので、関係者の皆様には、大変お世話になっています。これからも応援をよろしくお願いいたします。

愛工大の練習場で仲間たちとの一枚
広報:篠塚選手、ありがとうございました。
【文責 広報委員会】
主な戦績
2013年 全日本卓球選手権大会カブの部男子シングルス 2位
2015年 全日本卓球選手権大会ホープスの部男子シングルス3位
2017年 JOCジュニアオリンピック全日本選手権大会
カデットの部男子ダブルス優勝 14歳以下シングルス優勝
2019年 インターハイ学校対抗優勝、男子シングルス2位
2021年 天皇杯・皇后杯全日本卓球選手権大会
ジュニアの部 男子シングルス 3位
世界ユース卓球選手権大会U-19混合ダブルス 優勝
2022年 全日本卓球選手権大会(団体の部)優勝
2023年 全日本卓球選手権大会 男子シングルス 2位
アジア卓球選手権大会 男子ダブルスベスト8
2024年 天皇杯・皇后杯全日本卓球選手権大会
混合ダブルス優勝、男子シングルス 3位
世界卓球選手権大会(団体の部)ベスト8
パリ2024オリンピック競技大会 団体4位
2025年 全日本卓球選手権大会 男子シングルス2位